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マダム・バタフライ・フェスティバル2020 連載エッセー 長崎と蝶々さん⑨

 

長崎と蝶々さん⑨「演出家のお仕事」


  そのオペラ公演を決定的に特色づけるもの、それは指揮者と演出家だと思います。ヨーロッパの歌劇場でも、お馴染みの演目を、今回はだれだれの新演出で公演!というような打ち出しがされます。3月21日~22日のフェスティバルでは、昨年のオペラコンサートでの美しい照明による演出が大好評だった、演出家の飯塚励生さんをお迎えします。

  先日、長崎創楽堂で、今回私たちが取り組んでいる「プッチーニおじさんのマダム・バタフライものがたり」の舞台づくりを、飯塚さんをお迎えして公開で実施しました。残念ながら、21日本番のナレーション、声優の堀江一眞さんはご都合で参加できませんでしたが、急遽代役を引き受けてくださった、長崎で劇団を主宰されている福田修志さんの見事な語りと演技で、とても楽しい講座となりました。

  ニューヨークで活躍された後、現在は、東京でオペラの演出や制作のお仕事を数多くされている飯塚さん。そのしなやかで、イキイキとした指導に、演奏者も関係者もすっかり魅了されました。歌い手によって歌われるアリアが、演出家のアドバイスにより、魅力的になるのはもちろんですが、そこにその人が存在している意味、背景のようなものが、浮かび上がります。歌詞はイタリア語ですので、よくわからなくても、ちょっとした振り、立ち位置、目線などの工夫で、歌の内容が客席に伝わってくるのが、なんとも不思議です。ピアノ伴奏によるオペラアリアの前奏、或いは後奏も、演出家の一言により、重要な意味を持ってきます。そして、なんといっても素晴らしかったのは、演者の考えを尊重し、いいと思いますよと優しく語り掛けながら、自らも演じてみせる飯塚さん。一昔前の、うまくいかないと灰皿が飛んでくるようなイメージのザ・演出家とは、ずいぶんと違うものでした。3月の本番が楽しみです。当日は、NBCテレビの報道も取材に入っていただき、2月18日の夕方のニュースで、その模様が放映されました。

 

  

UTAOTO委員会 堀内伊吹)

【2020/02/19】
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