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マダムバタフライフェスティバル・親子コンサート更新情報

マダム・バタフライ・フェスティバル2020 連載エッセー 長崎と蝶々さん⑧

 

長崎と蝶々さん⑧「プッチーニおじさんのマダム・バタフライものがたり(2)」


   それは長崎県で秋の文化イベントとして、「長崎県民文化祭」があった頃のこと。朗読と音楽という企画を手掛けたことがあります。アナウンサーや、ナレーターに文学作品を朗読していただき、それにBGMとしてピアノ音楽を付け加えるというもの。しかしそれだけでは面白くないので、私は、ピアノ入りラジオドラマ風な「音楽ものがたり」に挑戦しました。選んだ作品は、寺山修二の「赤糸で縫いとじられた物語」から、「1センチ・ジャーニー」。寺山作品の中でも珠玉のこの童話に挿入したのは、フランスの鍵盤バロック音楽。そして、朗読をお願いしたのが、今回、プッチーニおじさんを演じていただく堀江一眞さんでした。この企画は、なかなか好評で(特に身内で)、その後東京でも公演を行いました。

   さて、バタフライ。今回は、親子コンサートとして、プッチーニおじさんが会場の皆さんを、1904年のイタリアへと案内します。ラ・ボエームやトスカでの成功で、オペラ作曲家としてその地位を確かなものにしていたプッチーニでしたが、マダム・バタフライの初演は残念ながら、不評でした。何年もかけて、やっと気にいった台本を見つけ、しかも、日本のこと、日本文化のことをいろいろと調べ、彼のオペラ作品の中でも特別の愛情を持って書き上げたヒロイン、蝶々さん。今回の音楽ものがたりは、初演の翌日、「なんてことだ、僕の描いたあの少女が、僕の描いたあの長崎が!」という、プッチーニ怒りのことばから始まります。

   しかし、徐々に気を取り直し、イタリアの音楽、故郷ルッカのこと、そして、彼が作曲した美しいアリアを紹介した後、マダム・バタフライものがたりを語り出す」といった筋立て。寺山作品で、端正で瑞々しい朗読を披露してくれた堀江さん。その後、舞台やテレビアニメの吹き替え、CM
 SUBARU:TVCM 「believe.」篇
 American Express JP:そう、人生には、これがいる。「予約のとれない店篇」
などで幅広く活躍している声優・堀江一眞さんがどんなナレーションを聞かせてくれるか、どうぞご期待ください。

 

(UTAOTO委員会 堀内伊吹)

【2020/02/14】
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