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マダム・バタフライ・フェスティバル2020 連載エッセー 長崎と蝶々さん(11)


長崎と蝶々さん⑪「突然、舞台照明が消えた!」

  3月21日~22日に開催予定だった、「マダム・バタフライ・フェスティバル2020」に向け、少しでもプッチーニのこと、そしてオペラ『蝶々夫人』のことに興味を持っていただけたらと思い、この連続エッセイを書き連ねてきました。しかし、本日(2月27日)、誠に残念ですが、今年のフェスティバルは、新型コロナウイルスの感染拡大のため中止となりました。多くの方のご協力をいただきながら、準備を進めてきたのですが。

  ずっと前の話ですが、毎週生放送されていた「8時だよ、全員集合!」という人気のテレビ番組がありました。懐かしい、とおっしゃる方は、私と同世代の方かと思いますが、今見ても楽しめるバラエティー番組です。放送が始まってすぐ、ホールが停電になり、10分近く舞台が真っ暗、ということがありました。テレビから流れてくるのは、音声だけ。ドリフターズの面々も、スタッフもきっと焦ったと思いますが、見事暗闇での10分間をコントで乗り切ったのは、さすがだな、と感心しながら見ていた記憶があります。

  今回の、コロナウイルスの引き合いに出すのは、いかがなものかとおしかりを受けそうですが、なんとか充実したフェスティバルにしようともがいてきた我々事務局にとって今回の中止は、突然の停電のような感覚です。たとえ暗闇の中でも、ドリフターズが番組を進行し続けたように、私たちも、関係者や、楽しみにして下さったお客様の皆様に、情報とメッセージをお伝えしながら、再び、灯りがともるのを待ち続けなくてはと思っています。

  そういえば、『蝶々夫人』の初演も、決して成功ではありませんでした。プッチーニのオペラ作曲家としての成功をねたむ人や、プッチーニの私生活を快く思わない人たちの妨害があり、第2幕以降は、ヤジのため会場が騒然とし、舞台袖では歌手が泣き出した、という記録もあります。しかし、プッチーニは、そんなことではめげませんでした。何度も作品に手を加え、まとまりのあるオペラに仕上げ、数か月後の再演では、見事成功を収めています。妨害にもくじけなかった、プッチーニ。私たちも、プッチーニを見習い、ウィルスに負けることなく、次年度のフェスティバル開催に向け、頑張っていけたらと思っています。ということで、しばらくの間、連載はお休みとさせていただきます。おつき合いいただき、ありがとうございました。

 

UTAOTO委員会 堀内伊吹)

 

【2020/02/27】
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