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マダムバタフライフェスティバル・親子コンサート更新情報

マダム・バタフライ・フェスティバル2020 連載エッセー 長崎と蝶々さん ④

長崎と蝶々さん④ 「クラブ・ジャンニ・スキッキ」

 

  城壁に囲まれた街、ルッカ市の中心部から、40分ほど車を走らせると、プッチーニがお気に入りだったトッレ・デル・ラーゴに着く。「至上の快楽、天国、エデンの園」とまで述べているこの土地で、プッチーニは多くの作品を書き上げ、そして気の置けない親しい仲間と、楽しい時間を過ごした。湖畔の葦で建てられた簡素な居酒屋で、トスカーナ葉巻を吸い、カードゲームに興じ、大いに飲んで、そして食べた。


  面白いのは、飲み仲間と一緒に、「クラブ・ボエーム」と「クラブ・ジャンニ・スキッキ」を結成し、愉快な会則まで作った。一部を紹介すると、「第2条 すねる、小うるさい、胃弱、貧相な精神、神経質、そのほかやっかい者は、入会拒否、あるいは退会処分とすること。」

  がさらに、「第6条 合法的なゲームは全面禁止とすること。」、そして「第7条 静寂は厳禁とすること」など、なかなか気が利いている(興味がある方は、『音楽の都 ルッカとオペラの天才 プッチーニ』 レンツォ・クレスティ著  一藝社  をご参照ください)。

  プッチーニの、甘美で美しいメロディー、心揺さぶるハーモニーは、実はこんなひと時があってからこそ生まれたのかもしれない。それにしても、このクラブ、入会申込書があったら、ぜひ入会したいと思いますが、みなさんはいかがですか。私は、会則を守る自信がありますが。

(UTAOTO実行委員 堀内伊吹)

【2020/01/27】
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